トラベラーの第三帝国の統治体制、あちこちに設定が散っているので結構わかりにくいです。
— ぴろき (@piroki_wod) 2021年8月20日
大前提が、星間通商互助組織であるということ。
各惑星や星系、星系連合の内部の体制には、銀河帝国は干渉しません。人身売買や奴隷制、海賊行為といった健全な星間通商を阻害した場合のみ制裁が行われます。
各惑星や星系の代表者は、皇帝に臣従して爵位を与えられ、皇室会議に議席を与えられます。
— ぴろき (@piroki_wod) 2021年8月20日
皇室会議は、全貴族が議席を持つ帝国唯一の審議機関で、その権限はただひとつ「第三帝国の解散」。
この決議に至らないために、議場では妥協が模索されることになり、それが実質の議案審議になります。
各貴族は、皇室会議に参加するために帝都に常駐している者もいれば、領地から代理を送ることもあります。
— ぴろき (@piroki_wod) 2021年8月20日
この公式会議とは別に、皇帝は自前の閣僚団を備えており、皇室会議と皇帝とのパワーバランスは時代によって変動します。
なお帝国暦1100年代では皇帝権力の方が強いとのこと。
今上皇帝の全称号は
— ぴろき (@piroki_wod) 2021年8月20日
「ストレフォン皇帝陛下、帝国軍総司令、シリア領域大公、皇室会議総裁、特別最高審問官、辺境宙域の守護者、コア・ゲイトウェイ・諸マーチ・ヴランド・イレリシュ・アンタレス・ソロマニ=リム領域の皇帝、アスディキ侯爵」
皇帝直轄は、帝都シリア領域と本人出身地のアスディキ
この皇帝のもとに、およそ30〜40の星系を擁する星域に一人ずつ公爵が配置されます。公爵自身の領地は星域の中心星系で、そこから星域全体を監督します。
— ぴろき (@piroki_wod) 2021年8月20日
さらに、これら星域公爵の代表者ひとりが4×4の16星域を監督する宙域公爵に任じられます。
この帝都の皇帝-地方の公爵体制が第三帝国の基本。
— ぴろき (@piroki_wod) 2021年8月20日
それぞれの公爵の監督に服する惑星や星系、星系連合は、代表者がその国家規模に応じて、侯爵。伯爵、子爵、男爵に任じられて帝国体制に組み込まれます。
なので、帝国貴族の地元の体制は千差万別ですし、帝国もそれには干渉しません。
このように、地方の惑星には完全自治を認めている帝国ですが、星間通商保全の大目的のために、各惑星の宇宙港は帝国領としてその監督下に置かれます。帝国宇宙艦隊も駐留し、そのほかにも帝国直轄基地があちこちに設営されています。
— ぴろき (@piroki_wod) 2021年8月20日
「帝国は宇宙空間を支配する」
これが第三帝国の体制です。
公爵の上には、四つの宙域を統括する領域大公が設置されており、帝国全体では六つの領域があります。ただし、近年になるまで大公位は名誉職に近いものでした。
— ぴろき (@piroki_wod) 2021年8月20日
しかし、外敵の増大に即応するため、大公の存在が大きくなり始めたのが今上皇帝の時代。そして、それが第三帝国崩壊につながるのです。
@yelmalio トラベラー第五版は第三帝国時代がデフォルトです。
— ぴろき (@piroki_wod) 2015年11月25日
第三帝国:シリア星域の星間通商連合を母体として、一定の条約(帝国法)に従う条件下での完全自治を持つ惑星群が共同維持した強力な星間軍事国家。社会の流動に柔軟な体制を実現したが、皇帝権が弱まると軍閥の禍に悩まされ、最終的に、皇帝暗殺による群雄割拠により崩壊した。
— ぴろき (@piroki_wod) 2019年9月25日