『Hearts of Wulin』
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年7月21日
武侠ものメロドラマを指向するRPG。敵対する一党、陰謀、恩義たっぷりの世界で、腕の立つ武術家になるシステム。映画『グリーン・デスティニー』や中国のTVドラマ・シリーズ、20世紀の数々の武侠小説がモデルとのこと。ルールは描写駆動のPbtAベース。https://t.co/7le4YPl1Zq
暑さにやる気をガリガリ削られているので、『Hearts of Wulin』をだらだらつまみ読み。
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年7月22日
能力値は五行説の「木」「火」「土」「金」「水」の5つで、一般的なTRPGにありがちな「筋力高いからでかい」「知力が低いからバカ」みたいな特徴づけに直結しません。そこは自由に設定できる余白になってます。
「それだとこじつけて、得意な能力値を多用するだけじゃ?」と思われるかもしれません。ところがさにあらず。
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年7月22日
ダイス・ロールの結果が不首尾な時には、用いた能力値にチェックが入るというリスクが付随してまして。チェック入りの能力値は、用いることができなくなるのです(負傷的な意味合い)。
各能力には、ポジティブとネガティブな連想語が定められています。例えば「木」なら次の通り:
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年7月22日
・忍耐、成長、好奇心
・自信過剰、憤慨、放蕩
ルールはPbtAの「基本会話で進め、定められた状況になればその処理に従う」というものですが、用いるアプローチから使用能力値がそのつど変わります。
PCは武術家なので、その戦闘スタイルを自由に設定して、それに関係する能力値を1つ選びます。例えば、流れるような動きが主体なら「水」とか、そんな感じに。この能力値は戦いのダイス・ロール全般で用いることになります。ダメージなどの要素も設定されていないので、武器なども好きに決められます。
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年7月22日
ただし戦闘スタイルに設定した能力値は、感情的な動揺に向き合う《内なる葛藤》時に使うことができなくなります。当人の戦いの流儀が、人間関係においては生かせない感じでしょうか? ちょっと面白い。
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年7月22日
こんな風に、様々な能力値を用いるアプローチを、PL側から考え、アクションを組み立てる作りです。
さて、キャラクターのタイプ(プレイブック)は6種類あり、キャラ作成時に被らないように選ぶことになります。仮の訳だとこんな感じです:
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年7月27日
・賢人(Aware)
・享楽家(Bravo)
・義士(Loyal)
・よそ者(Outsider)
・弟子(Student)
・型破り(Unorthodox)←少し特殊なので他参加者の同意が必要
プレイブックごとに、特殊能力(ムーヴ)を合計3つ選択取得する作りで、それによってキャラの物語における方向性が特徴づけられます。
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年7月27日
・役柄:3~4から選択。ムーヴ付き。例えばコアモードの義士なら《ひたむきな若者》《役人》《剣客》。
・プレイブック・ムーヴ:記載されている8種類から2つ選択。
また、各キャラクターは、込み入った関係(Entanglements)を、恋愛と一般から1つずつ選ぶことになります。これもプレイブックごとに、3つずつ候補が挙げられています。
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年7月27日
込み入った関係は2つ空所のある文からなっており、1つにPC名、もう1つにNPC名を書き込むことで複雑な人間模様が形作られます。
例えばこんな文になってます:
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年7月27日
・恋愛:私は「A」を愛しているが、私の家族「B」はAに、罪を犯したと告発されている。
・一般:友人である「A」が、私には本当の力を隠し、他の友人「B」には話していたことがわかった。
関係がこじれるので、PC同士もがっちり手を組めるわけではないのです。
そして、この込み入った関係に書き入れたキャラクターから、カテゴリごとに1人ずつを選び、絆(Bond)を取得します。
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年7月27日
絆は、自分やその対象を助けるためのリソースとして用いることができ、セッションを通して変化します。また、消費せずに溜めることで、対象に関わる設定を追加することも可能です。
そしてHearts of Wulinプレイテストの準備に戻っているわけですけど、ムーヴ名が全部「中国・香港の映画&ドラマ」しばりになってて、名称と内容の合致に求められるリテラシー高すぎるのは……という面をしております。訳している私もさっぱりですよ(笑) pic.twitter.com/XbW81zgJwc
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年8月13日
ちょっと手抜き気味だけど、武侠メロドラマRPG『Hearts of Wulin』のセッション基礎準備あがり。これからセッション日まで、武侠ドラマや小説を読んで、雰囲気に心を染めることにします。
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年8月17日
シートを一部抜粋しますとこんな感じです。武侠ものだけど、戦闘ルールはざっくり気味で、群像劇的に人間関係の錯綜するドラマを、プレイヤー主導で作っていく方向性ですね。 pic.twitter.com/oZeiJo90Dl
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年8月17日
『Hearts of Wulin』は、コアモード、陰謀劇を行うリアル寄りの宮廷モード、怪物や妖術の類を含む奇想天外モードの3つの遊び方があり、ちょっとずつ異なるデータや追加ルールが備わっています。
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年10月5日
今回は宮廷モードということで、最後を除けばおとなしめの展開でしたが、モード変えれば様変わりしそう。
ただまあ、肝のひとつの人間関係構築ルールで生まれたPC&NPCの関わりが複雑怪奇もいいところで、正直どう手を着けて良いのか、GMも戸惑いました。結局、セッションで焦点あたるところ以外は、放り投げ気味に……
— ふぇる/塚越冬弥 (@feltk) 2021年10月5日
初めて遊ぶなら、コアモード&プレイヤー3人が無難じゃないかなと思います、はい。